
箭弓稲荷神社の見どころはどこ?野球やお守りややっくんきゅうちゃんとアクセス情報も紹介
箭弓稲荷神社といえば、近年は野球にゆかりのある神社としても話題です。「やっくんきゅうちゃん」など可愛らしいマスコットの存在や、国指定重要文化財に指定された歴史的社殿が多くの人々を魅了しています。しかし、その本当の魅力や見どころ、アクセス方法まで詳しく知っている方は意外に少ないのではないでしょうか。本記事では、箭弓稲荷神社の歴史やユニークな参拝の楽しみ方、四季折々のイベント情報、スムーズな参拝のポイントまで丁寧に解説します。初めて参拝する方もリピーターの方も必見の内容です。

箭弓稲荷神社の魅力と国指定重要文化財としての歴史的価値
箭弓稲荷神社は、奈良時代の和銅5年(712年)に創建されたと伝えられ、平安時代には源頼信が戦勝祈願を行ったとされる由緒ある神社です 。江戸時代後期にあたる天保期(1835年建立の本殿・幣殿、1840年建立の拝殿)に造営された社殿は、「権現造」という形式を採り、外観は素木(しらき)で彩色されていない一方、内部には極彩色の装飾が施されており、その精緻な彫刻と内部装飾の対比が高く評価されています 。
2023年11月、文化審議会による答申を経て、箭弓稲荷神社の本殿・幣殿・拝殿が国の重要文化財に指定される見通しとなり、その後2024年1月の官報告示によって正式に指定されました 。これは東松山市において65年ぶり、建造物としては4件目の国指定文化財となる大きな意義をもちます 。
境内には、親しみやすい縁結びのキツネの石像「やっくん」「きゅうちゃん」があり、拝殿前の「めおと狐」の大絵馬にちなんで設置されたマスコットです 。狐をモチーフにした温かな雰囲気が広がる境内空間と共に、歴史と親しみを両立する魅力点となっています。
以下は、特徴を整理した表です。
| 項目 | 内容 | 注目点 |
|---|---|---|
| 創建 | 和銅5年(712年) | 1300年以上の歴史 |
| 社殿建造 | 1835~1840年(江戸後期) | 権現造の造りと精緻な彫刻 |
| 国指定重要文化財 | 2024年1月正式指定 | 東松山市で65年ぶりの快挙 |
| マスコット | やっくん・きゅうちゃん | 境内に溶け込む親しみやすさ |
野球ゆかりと“やっくんきゅうちゃん”による参拝の楽しみ方
「箭弓稲荷神社」は、その名前「やきゅう」が「野球」と同じ読みであることから、野球に縁のある人々に広く親しまれ、地元プロ球団関係者をはじめ広く勝利祈願の参拝が行われています。境内には「球技守」(バットやグローブの形をしたお守り)、「バット絵馬」や「ベース絵馬」といったユニークな野球モチーフも豊富に揃っております。これらは単に見た目が野球の道具の形をしているだけでなく、「何事にも打ち勝つ」という思いを込めた球技全般の守護として選ばれており、野球だけでなく広くスポーツに励む人々からも好評です。

| 種類 | 形状 | 意味・ご利益 |
|---|---|---|
| 球技守(バット型) | ミニバット(バット形) | 野球運向上、「何事にも打ち勝つ」 |
| 球技守(グローブ型) | ミニグローブ | 守備力や安全確保 |
| 絵馬(バット/ベース型) | バット・ホームベース | 勝利祈願・願掛け |
また、境内の随所に見られる“やっくんきゅうちゃん”の石像やマスコットたちは、野球モチーフのアイテムとの相性も抜群で、参拝の折のフォトスポットとして人気があります。特に球場ユニフォームを模した鳥居や、バット形の絵馬掛けと一緒に写真を撮ることで、参拝の思い出をより楽しく演出できます。スポーツや勝利に想いを馳せながら、かわいらしい狐のキャラクターとともに参拝体験を楽しめるのが、この神社ならではの魅力です。
参拝の見どころスポットと季節イベント情報
箭弓稲荷神社の境内には、歴史や自然、芸術性にあふれる見どころが多数存在します。まず、本殿・幣殿・拝殿は天保年間(1835年〜1840年)に建立された権現造の社殿で、外観には素木の精緻な彫刻が施され、内部には豪華な彩色装飾が見られます。これらは令和6年1月19日に国の重要文化財に指定されました。その歴史的価値と美しさは参拝の際にはぜひじっくりご覧いただきたいポイントです。

| スポット | 見どころ | ご利益・特性 |
|---|---|---|
| 元宮 | 本殿裏にあり、彩色彫刻や古い建築様式が見られる | 歴史の息遣いを感じられる空間 |
| 牡丹園 | 約3500㎡、1300株以上のぼたんと早春の藤・つつじが楽しめる | 自然の美しさを楽しめる散策に最適 |
| 團十郎稲荷(宇迦之御魂社) | 歌舞伎役者・市川團十郎ゆかりの祠、芸道向上に信仰 | 技芸や芸の上達を願う人におすすめ |
まず「元宮」は、本殿の背後に位置する社で、江戸中期以前に建造されたとされる歴史ある建築です。彩色と彫刻が美しく、境内でも特に古い建物として見応えがあります。
「牡丹園」は大正12年に開園し、約3500平方メートルの敷地に1,300株を超える牡丹が植えられています。例年4月中旬から5月上旬には、牡丹とともに藤やつつじも咲き誇り、「ぼたん祭り」が行われ、多くの参拝者を魅了します。
また、境内には「團十郎稲荷」と呼ばれる社もあります。これは七代目市川團十郎が奉納したもので、芸道や技能の向上を願う方々に信仰されています。5月下旬と10月には「團十郎稲荷祭」が行われ、季節の行事としても注目です。
季節ごとのイベントとしては、以下のような行事があります:
| 時期 | イベント | 見頃・内容 |
|---|---|---|
| 4月中旬~5月上旬 | ぼたん祭 | 牡丹・藤・つつじの花が見頃 |
| 5月下旬 | 團十郎稲荷祭 | 芸道向上の祈願・境内の賑わい |
| 9月21日 | 例大祭 | 伝統的な祭典で地域と神社が一体に |
さらに、3月の初午祭や6月30日の夏越大祓式など、年間を通して伝統行事が続き、春の花や秋の祭礼など、どの季節に訪れても新たな魅力に出会えます。
アクセス・参拝の準備と参拝時のポイント
箭弓稲荷神社へのアクセスは非常に便利で、公共交通機関と車どちらでもスムーズにお参りいただけます。以下に簡潔にまとめました。
| 交通手段 | 詳細 | 備考 |
|---|---|---|
| 電車 | 東武東上線「東松山駅」西口より徒歩3分 | 出口から近く、迷いにくいです |
| 車 | 関越自動車道 東松山ICより車で約5分 | 周辺ルートも案内板が整備されています |
| 駐車場 | 50台分無料 | 混雑時も安心ですが、次項注意 |
(電車アクセスおよび車ルート・駐車場台数は、神社公式情報に基づき記載しております)
参拝の際にご留意いただきたい点は、以下のとおりです。社務所のご祈祷受付時間は9:00から15:50までとなっており、この時間内に受付を済ませることをおすすめします(年中常設)
参拝時間や社務所の開閉時間の詳細は、情報提供サイトにより異なる記載もございますが、社務所が原則として8:00~17:00の間開いているケースもあるため、公式情報で事前確認いただくと安心です。
特に混雑しやすい時期としては、初詣やぼたん祭(4月中旬~5月上旬)、節分などの祭礼時が挙げられ、午前中や夕方の混雑が緩和された時間帯の参拝を狙うとゆとりをもって参拝できます。
やっくんきゅうちゃんを探す楽しみもひとつです。境内には狐をモチーフにしたマスコットや石像が点在していますので、参拝前に公式情報や現地マップで配置場所をご確認いただくと、スムーズに巡ることができます。
ご参拝前には、神社公式ウェブサイトやSNSで、祈祷受付時間や混雑情報、駐車場の利用状況について随時チェックされることをおすすめします。

まとめ
箭弓稲荷神社は、和銅5年創建の長い歴史と美しい社殿の彫刻など文化財としての価値が認められ、2023年には国指定重要文化財にも選ばれました。野球とご縁が深く、野球モチーフのお守りやバット絵馬など、他では味わえない参拝体験が広がっています。境内ではマスコットのやっくんきゅうちゃんが親しみやすい存在となり、写真スポットとしても人気です。歴史的な見どころや四季折々のイベントも多く、家族や友人とも楽しめます。初めて訪れる方もアクセスしやすく、事前に公式情報をチェックすることで、より充実した参拝に繋がります。